頭から離れない「ヒーロー」

大学を卒業してすぐに、カシオ計算機に入社した。

ご存知のように、電卓とかを作っている会社だ。

そこでの社員研修の中に、販売実習というのがある。

実際にお店で働き、自分の会社の製品がどのように売られ、どんな人が買ってくれるのかを体験するための研修だ。

私は、新宿の支店に回された。

販売支店と言っても、そこで実際に販売しているわけではない。

新宿の量販店やデパート、文具店に卸しているのだ。

だから、さらに販売しているお店に回される。

新宿にはデパートが多い、されに、量販店も多い。

新入社員たちと、支店の担当者と調整して行き先が決められる。

私は、「卸売りセンター」でアルバイトをやっていた経験があり、量販店へ回された。

今はなくなったのだろうが、新宿東口にあった「カメラのさくらや」だ。

通りをはさんで反対側には「スタジオ・アルタ」がある。

「笑っていいとも」の撮影があるので、お昼ごろになると、
たくさんの若者が入り口にたむろしていた。

夕方になると、新聞配達の「月光仮面」も現われた!

私はその「カメラのさくらや」の店頭で「電卓」を販売していたのだ。

1日約8時間、計40日間の販売実習である。

そこで一日中流れていたのが、麻倉未稀の「ヒーロー」だ。

テレビドラマ「スクールウォーズ」の主題歌だ。

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その頃は、仕事以外でも、この歌は頭から離れることがなかった。

朝目が覚めても、電車に乗っても、夢の中でも、
この歌が頭に響いて離れなかった。

これは一種の外傷体験なのだろうか。

その後、30年あまりたっているというのに、時々この「ヒーロー」が頭に蘇る。

そして、今日、自転車で買い物に出かけたときも、この「ヒーロー」に襲われてしまったのだ。

一度蘇ると、なかなか消えない。

何度も何度も繰り返し再生される「ヒーロー」

あなたには、こんな経験はないだろうか。

一度染み付いた体験や習慣はずっと消えることがないようだ。

外傷後ストレス障害や強迫神経症でも同様のことが起きている。

私の「ヒーロー」は、それほど悪い体験ではない。

思い出したときには、けっこう楽しんでいるのかもしれない。

思い出してつらい経験や記憶は、実は変更することができるのだ。

コンピュータのプログラムを書き換えるほどには簡単ではないのだが。

心理療法、脳科学、神経科学、心理学がその方法を教えてくれているのだ。

「消す」ことは出来ないが、「変更」することは出来る。

つらい記憶から、何でもない記憶に変えてしまうことは可能なのだ!

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